まず本作は「漫画を声優様が演技として読み上げて音声有化する」趣旨の作品ではありません。
少し違います。
どう違うかと言うと「漫画をベースにしたオリジナル台本を作成し、それを声優様が演技する」形式です。
前者は漫画に声が付いた興奮と感動がある反面、よほどバイノーラル向きの体位・プレイ・台詞の漫画でないとASMRの真価を発揮できない恐れがあります。
本作の原作となっている漫画は作中で二人の女性が両側から耳舐めをする構図があり、バイノーラルとの相性が良い部類と言えます。
一方で、何も言わずに少年の後ろの穴に指を突っ込んで前立腺を責めるシーンもあり、これは女性音声のみだと息遣いを入れるくらいしかできず、下手すると何が起きているのか分からなくなってしまいます。
この相性の良い部分と悪い部分のギャップを埋めるために、原作を生かしつつ補完する台詞を追加したシナリオを構築したのではないかと推察します。

おかげで素晴らしい調教が出来上がっていました。
もちろん、「その指先でころがして(BJ100302)」あるいは「発情と調教のあいだ(BJ076971)(BJ084856)(BJ090564)」を読み、ページをめくりながら聴くのが最も威力が上がる摂取方法なのは確実です。
でも、なんなら誌面は必要ありません。
原作では絵で表されていた部分を「ここが前立腺ですよ。先程まで私の中指でクチュクチュしていた場所を」と口に出して言ってくれるおかげで、何が起きているか分かりやすく、痴態を再認識させる効果を生んでいます。
また、サンプル聴いての通り音声作品では定番の「シコシコ」などの擬音の囁きをBGVとして常設することで、女性が二人いる意義を最大限に生かしたシナリオになっています。
一人が言葉攻めしてる時には高確率で、もう一人は喘いでいます。
これがすごく良いです。
加えて、原作には無かった淫語台詞も大増量しています。

元々漫画を読んでお姉さんに苛められて羨ましいと思っていたところ、音声化されたと聞いて購入しました!
そして聞いてみて思ったのは原作に忠実でした。もちろん音声化にあたってセリフが変更(?)されていたり、追加されていたりしますが、世界観を保ったまま更にゾクゾクする感じがあります。
そして最後に思うことは音声を聞いていると実際にされたいと思うようになってくるのですが、叶うはずもなく、ただただもどかしい気持ちでいっぱいになることです。当の主人公もこのもどかしさを感じていたのかな…?

元々ディビさんの作品が好きで、単行本を何冊か買っているのですがその内の一つである「発情と調教のあいだ」が音声作品化したとのことですぐさま購入しました。
2人の女性に挟まれ、受けと攻めがぐちゃぐちゃになりながら主人公がトロトロに溶けていくという作品の雰囲気が表現されていて、自分自身で体験できたことが非常に良かったです。
ただ、ディビさんの作品は受けの主人公がヨガっている様子も含めてエロいので気になった方は漫画版も是非読んでみてください。