鈍色プラネタリウム

純A系女攻め

ジャンル|青年漫画
作者|オギアラ
年|2016

夕日が照らす通学路を友人と一緒に帰っていた女子高生の優美子。 彼女は友人の誘いを断り、自宅へと帰宅する。 そして地下室にある大きな鉄扉を開け、優美子は中に居る誰かに陽気な… しかし狂気的な笑みで声をかけるのだ。「──ただいま」 一人の女子高生が引き起こした事件を彼女自身の純粋さ、 その異常性を絡めながら描かれたクライム・ラブサスペンス。

ユーザーの感想

グロ要素やエロ要素があるので耐性ない人は無理ですが、とても深いお話でした。女性が男性に対する依存心、執着、愛情と狂気、、そして男性の自由を奪うことによる征服感、精神的においつめて自分を相手にとってなくてはならない存在に仕上げること、女性ならではの方法と追い詰め方が鳥肌です。女性目線の心理描写の表現が素晴らしい作品でした。

とにかく濃い。 pixiv時代から読んでいたので、迷わず購入しました。 中盤までは陰鬱まっしぐらで、端々に描かれる淡い希望と、日常的な絶望。主人公の激情と少女の狂気が互いに異質さを際立て、引き立て、興奮します。 正常だった主人公が、彼すら気づかない間に絶望に慣れてしまっていたこと、それを受け入れるしかないんだと気づき、異常なものとして少女に寄り添う。 そして後半に見えた希望と、それに様々に絶望が折り重なった結果、主人公に訪れる救いの手。この時点で私などは「最高かよ」と頭を抱えたものですが、救われたと思った彼が、恐らくは、絶望を一度受け入れてしまったがためにまた歪みを見せるのが堪りませんでした。 ハッピーエンドに至る7年間の話が気になって、想像と期待が膨らみます。 書籍化おめでとうございます。 素敵な作品をありがとうございました。 感想等書き慣れておらず、上手く言葉にすることができませんでしたが、今後も応援しております。


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